オートショックAED

オートショックAEDとは

ートショックAEDとは、電気ショックが必要と判断した場合に、従来のAEDのように

ショックボタンを押さずとも、自動で電気ショックを実施するAEDです。

そのため、オートショックAEDにはショックをする事を知らせるアイコンのみで、ショ

ックボタンはありません。

海外ではすでに普及が進んでいるオートショックAED

日本ではオートショックAEDがこれから普及する段階のため、まだ実際のオートショッ

クAEDを見たことがある人は少ないですが、海外ではオートショックAEDが2014年か

ら発売されており、現在アメリカやヨーロッパなど世界70ヶ国以上ですでに販売されて

います。

国内のAEDの半数以上がオートショックAEDとなっている国もあり、今はまだ聞きなれ

ないオートショックAEDですが、実は世界標準とも言えるAEDなのです。

日本では2022年3月時点で、オートショックAEDを製造販売しているメーカーは2社あります。

オートショックAEDと一般的なAEDの違いと使い方

基本的な使用方法は一般的にAEDと変わりません。

①電源を入れる → ②電極パッドを取り出す → ③電極パッドを素肌に貼り付ける

以上は、オートショックAEDを使用する場合も同じです。

電極パッドを貼りつけた後は、AEDは自動的に心電図の解析を行います。

心電図解析の結果、電気ショックが必要な場合には、オートショックAEDと従来AED

で使い方が異なります。

ああ

上記のように、オートショックAEDは従来のAEDと違い、3,2,1とカウントダウンの音

声ガイダンスが流れ、電気ショックボタンを押さずとも自動で電気ショックが与えられます。

間違えてショックアイコンを押したり、オートショックAEDロゴマークを押したりしな

いよう注意してください。

オートショックAEDロゴマーク

オートショックAEDには、「オートショックAED」を示すロゴマークのシールが貼り付けされています。

あああああああああああああ

このオートショックAEDロゴマークのシールは、業界統一のロゴとなっています。

ロゴを表示することで、救助者などがオートショックAEDであることを認識できること

を目的としています。

オートショックAEDのメリット

救命の現場に遭遇する事は非日常の体験であり、訓練を受けた人でも冷静に対応する事

は困難です。

実際に一般の救助者がAEDを使用する場合、AEDガイダンス等で電気ショックボタン

を押すように指示しても、電気ショックボタンを押すことをためらってしまい電気ショ

ックが適切に実施されない事があります。

ある調査では、従来のAEDを使用した際に、「電気ショックが実施される前にAEDを取

り外してしまった」、「電気ショックボタンでなく、電源オフボタンを押してしまっ

た」、といった人的な操作ミスがあった事が確認されています。

オートショックAEDはそのような操作ミスや傷病者への処置が遅れるリスクの低減が

期待できます。

また、救命の現場に遭遇した人には、後から「自分は正しく動けたのか」などの不安や

自責の念によって、抑うつ気分や無力感、身体的不調(食欲不振、睡眠障害)などが現

れる事があります。

オートショックAEDは電極パッドを貼り付けるだけで後は機械が判断してショックを実

行するため、そのようなストレスの要因でもあるショックボタンを押す操作も必要ありません。