暑寒別天売焼尻国定公園

暑寒別天売焼尻国定公園は、平成2年8月1日に指定された日本で55番目、北海道で5番目の国定公園です。

公園の総面積は43,559haで、暑寒別岳連峰、雨竜沼湿原、雄冬・浜益・厚田海岸を含む暑寒別地域42,478haと天売・焼尻両島からなる天売焼尻地域1,081haに大きく分けられます。

暑寒別岳連峰

本道の秀峰として名高い暑寒別岳を主峰として、群別岳・浜益岳・雄冬山・南暑寒岳など1,000m以上の山々が北海道北西部に連なっています。山麓には広大な樹海、山頂付近には高山植物の群落がみられます。

雨竜沼湿原は、南暑寒岳と恵袋岳、群別岳の3峰に囲まれた広さ約450haの湿原で、標高800mを超える山岳型の高層湿原としては全道一の規模で、景観は尾瀬国立公園の尾瀬ヶ原に匹敵するといわれています。

雄冬・浜益・厚田海岸

暑寒別の山塊が日本海にそのまま落ちて断崖絶壁を形成しており、30km以上にわたり海蝕崖や海蝕洞など男性的な海岸線が続いています。

天売・焼尻両島

日本海羽幌沖に浮かぶ両島は異なった景観がみられ、天売島は高さ150mを超える海蝕崖が続き、断崖及び上部斜面は海鳥の絶好の繁殖地となり、6~7月にかけて数十万羽の海鳥が産卵します。

焼尻島は、周辺12kmの緑の島で中央東部には広さ約130haに及ぶ原生林があり、約5万本のイチイ、ミズナラ、イタヤカエデを中心に混合林を形成しています。

市町村別面積

暑寒別地域天売焼尻地域
市町村名面積(ha)市町村名面積(ha)
石狩市厚田区504羽幌町1,081
石狩市浜益区8,182
新十津川町7,020
雨竜町7,080
北竜町1,846
増毛町17,846
42,4781,081
合計(6市町) 43,559ha