増毛町の北海道遺産 歴史的建造物群・増毛山道
◆北海道遺産◆
次の世代に引き継ぎたい北海道の大切な宝物である北海道遺産は、豊かな自然をはじめ、北海道に生きてきた人々の歴史や文化、生活、産業など有形・無形の財産の中から、北海道に住む皆さんによって選ばれました。北海道遺産の選定は学術的な価値や美しさなどの客観的な基準とともに、地域で保全・活用に取り組んでいるなどの「思い入れ価値」も基準となり、現在67件の北海道遺産が誕生しています。
◇増毛町の北海道遺産◇
◆駅前の歴史的建造物群と増毛小学校◆
第1回選定
増毛駅前のふるさと歴史通りには、明治中期に建てられた国重要文化財「旧商家丸一本間家」を始め、日本海の風雪にも耐えた石造りや木造の建物が並ぶ。高台にある旧増毛小学校は、戦前に建築され平成23年度まで使用されていた木造校舎。現在はそのまま保存され、そのたたずまいは古き佳き時代を感じさせる。
旧商家丸一本間家
駅前通り
旅館 増毛館
国稀酒造
増毛小学校
◆増毛山道と濃昼山道◆
第3回選定
開削から160年余の歳月を経て、3mを越すクマイザサの中に埋没し、記憶の彼方からも消え去ろうとしていた「増毛山道と濃昼山道」。近世北海道の開拓遺産として、大きな意議があると確信した地域住民を中心に、時には山中泊をしながら復元行動を開始してから約10年、往時の姿を残す良好な状態で遂に2016年に全線復元した。北海道に残された山道の中でも、北海道の名付け親である松浦武四郎は「蝦夷地第一の出来栄え」と評した希少な山道であり、近代化に果たした歴史的役割や機能を体感できる遺構。
平成29年8月24日開催 増毛中学校1年生 増毛山道体験学習風景