増毛の民話影絵紙芝居のご紹介

増毛の民話を題材にした影絵紙芝居、及び影絵紙芝居の上演を行っている増毛の民話伝紹介の紹介です。

増毛町には多くの民話が伝えられており、現在ではその数は20話程が確認されています。「増毛の民話伝承会」はこうした民話を町の歴史とともに後世へ伝えていこうと発足した団体です。ここでは現在制作されている13話の影絵紙芝居を紹介します。

シュシュシナイの権六狸 (約10分/阿分の話)

 シュシュシナイに古くから住む狸の権六。ある晩与平(よへい)じいさんの家を覗いた権六は、じいさんの願いをかなえてあげようとするのですが・・・。

オットサンは熊 (約7分/舎熊・信砂の話)

 新信砂(しんのぶしゃ)に住む小野寺のカッチャ。ある日、買い物の帰り道で夫をみかけて声をかけます。ところが、そこに立っていたのはなんと大きな熊だったのです・・・!

増毛アイヌの戦い (約12分程)/別苅の話)平成23年度制作

 別苅(べつかり)の海岸に、傷ついたアイヌの青年が流れ着きます。青年は村での暮らしに慣れ、ハルパという娘と親しくなるのですが、彼らには悲しい運命が待っているのでした。

オンネの枯れずの井戸 (約10分/別苅の話)

 まったく雨の降らない年がありました。井戸を掘ってはみるものの、水が出る気配はありません。やる気をなくす村人をショシチさんは説得するのですが・・・

延命地蔵の話 (約13分/別苅の話)

 別苅の海音寺(かいおんじ)にある延命地蔵のお話。ニシン粕(かす)の代金を急いでもらわなければならなくなった忠兵衛(ちゅうべえ)は、仕方なくお金の代わりにあるものをもらって帰ります。

サワサワの草 (約10分/雄冬の話)

 漁師の佐吉は、ある日海で老人の船を助けます。その後佐吉の夢に老人が現れ、「サワサワの草」を彼に授けます。佐吉が草を海にまくと大漁になるのですが・・・?

怪物ダコと美男の千吉(約12分/阿分の話)

 阿分(あふん)の沖には大きなタコが住んでいます。このタコ、村一番の美男子の千吉に恋をしてしまったのです。タコは千吉の船を探し出して追いかけるのですが・・・

毘沙門丸(びしゃもんまる)の沈没と謎の三千両 (約7分/別苅の話)

 別苅(べつかり)の沖合で毘沙門丸が沈んだのは江戸時代の話。長い月日が過ぎたある日、漁師の娘が浜でのりを取っていたところ、不思議な石を見つけたのです。

たからもの九平さん (約12分程/増毛の話)

 九平(きゅうべい)さんが働く漁場ではいつも大漁になると評判です。この噂を聞きつけた欲張りな親方が九平に声をかけました。ところが欲が出た親方は悪知恵を思いつき・・・

大ムジナの二段切り (約10分/別苅の話)

 別苅(べつかり)で寺子屋を開いている町医者の石井織之助(おりのすけ)先生。ある日増毛で用事を済ませた後弟子たちと一緒に歩いて帰る途中、大入道に襲われてしまいます。

増毛山道物語 (約12分程/別苅の話)

 薬売りの商人、余之助(よのすけ)が増毛山道に入ったころ、すでに日は傾いて来ていました。心細くなった余之助に親切な声をかけてくれる行者が現れるのですが・・・

漁場の幽霊譚(たん) (約12分程/市街地の話)

 小樽の問屋で働く千代蔵(ちよぞう)は、度々仕事で来る増毛の宿で、お栄(えい)という娘と良い仲になります。ある日、千代蔵はどこか不思議な様子のお栄に誘われます。着いた場所には一件の古びた番屋が建っているのですが・・・

ピカピカ光る祠(ほこら) (約10分程/増毛の話)

 喜平(きへい)は増毛のニシン場で働く若者。その年の漁が終わり、喜平はようやく秋田の田舎へ帰る船に乗るのですが、何者かが大声で喜平を呼び止めるのです。岸を振り返ると番屋の裏手がピカピカと光っています。

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増毛の民話伝承会について

 増毛の民話伝承会は、増毛町に伝わる民話を影絵紙芝居などを通じて次世代へ継承しようと発足した団体です。現在は「シュシュシナイの権六狸」など増毛の民話を題材とした影絵紙芝居を制作する傍ら、作品を上演しながら増毛の歴史を後世へ伝えようと活動しています。

増毛の民話影絵紙芝居を上演してみませんか?

 イベントやお祭り、ちょっとした集まりなどで増毛の民話影絵紙芝居を上演しませんか。伝承会のスタッフが紙芝居と機材一式を持ってお邪魔いたします。基本的に経費はかかりません。ぜひお気軽に声をかけてください。

 増毛の民話伝承会事務局(増毛町教育委員会内)
 0164-53-2427(文化振興係)