呉服店舗

「うわー、時代劇の呉服屋さんみたいですね!」とハナエさん。

 呉服店舗は、明治26年に完成した木骨石造(もっこつせきぞう)の頑丈な建物なんです。 本間泰蔵は明治8年に小樽の丸一松井から独立して増毛で荒物・雑貨を扱う商売を始めましたが、 5年後の明治13年、大火で店舗を消失してしまいます。「これからの建物は火災に強い構造で なければならない」と確信した泰蔵は、店舗を木骨石造にし、敷地の境にも石造りの壁を建立しました。

 呉服の販売業は昭和3年まで続けられましたが、それ以降は事業の縮小に伴い、店舗もあまり使用 されなくなっていきます。