増毛町の歴史

●増毛が最初に歴史に登場するのは宝永3年(1706年)松前藩藩士・下国家がマシケ領を知行したときです。
その後、宝暦元年(1751年)に松前の商人、村山伝兵衛(能登国出身)が函館奉行所より増毛場所を請負、増毛に出張番屋を設け交易を始めてから増毛の地に和人が定着を始めました。

●増毛町の町名の由来は、鰊(ニシン)が群来(くき)ると海一面にかもめが飛ぶことから、アイヌ語で「かもめの多いところ」という意味の「マシュキニ」又は「マシュケ」が転じたものであるといわれています。

●増毛は宝暦増毛場所の時代から豊富な水産資源に恵まれ、中でも鰊漁は増毛に多くの富をもたらし、その経済的発展の遺産といえる歴史的資源が今に伝えられています。

●幕末期には、ロシアに対する西蝦夷地警衛に当たるため、津軽藩の越冬元陣屋や秋田藩の元陣屋が増毛に置かれ北方警衛の要衝となった歴史を持っています。

●増毛の歴史と文化の象徴として、平成7年に総合交流促進施設「元陣屋」がその跡地に再構築されています。

●明治期には、交通の要衝として港湾、鉄道の整備が早期に進められ、特に鰊漁で栄えた最盛期には貨物輸送の拠点としてにぎわい、その栄華は増毛駅前周辺の旅館、店舗、造り酒屋、住宅など明治から昭和初期の建築物に今もみられ、当時の繁栄が伺えます。

●当時の面影を残すたたずまいは、高倉健さん主演の映画「駅 STATION(ステーション)」の舞台となりました。
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